こんばんは、そうでない人はこんにちは、TATEです。
今回は角川ホラー文庫から販売されている、貴志祐介『クリムゾンの迷宮』を紹介させていただきます。

今作は、気付いたら知らない場所で寝ていた。
しかも、外だし滅茶苦茶暑いし……。

みたいなデスゲーム系の作品になります。

最近だと『密室で』とか『孤島で』とかが多いと思いますが、今作は建物も無ければ水も無いような自然の迷宮が舞台となります。

なぜデスゲームに参加させられているのか。なぜ殺し合わなくてはならないのか。誰の陰謀が働いているのか。

頭脳と肉体を使ったデスゲームで、最後までハラハラドキドキが続きます。

あらすじ

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ? 傍らに置かれた携帯ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」。それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。

貴志祐介 クリムゾンの迷宮 角川ホラー文庫 裏表紙より

皆さんはゼロサム・ゲームという言葉をご存じでしょうか。
僕は全く聞いたことがない言葉です。
なので、ちょっと調べてみました。

ゼロサム・ゲームとは、複数の取引参加者の収益合計が0になる。つまり、誰かが儲かり誰かが損をするような取引。

簡単に言えば、競馬やパチンコなどがゼロサム・ゲームに当たるようです。
負けた人のお金が買った人のところにいくので、ゼロサム・ゲームになりますね。

人間に対するゼロサム・ゲームとは?
それはもちろん、デスゲームになります。

冒頭

焚き火の中で爆ぜる小枝……。
不規則だが単調な音が、頭の奥の方で響いていた。
音源は、ゆっくりと外の世界へと移動していく。音階が少し高くなり、かすかな残響やノイズを含めて、ずっと鮮明に聴き取れるようになる。今はまるで、広げた新聞紙の上に、細かい砂粒を撒き散らしているような音に聞こえる。

貴志祐介 クリムゾンの迷宮 角川ホラー文庫 p.3より

主人公の目が覚めるシーンから始まります。
いかにも『物語の始まり』って感じがする良いシーンですね。

さて、この主人公ですが、なぜこんな焚き火の目の前で寝ているのか覚えていないのです。

とりあえず散策をしていると、自分と同じ状況の人たちに遭遇します。
それが悪夢の始まりでした。

どんな人にオススメ?

  • デスゲームが好き
  • ホラーが好き
  • サバイバルが好き
  • 普通とは違う土地の話を読みたい
  • 読みやすいので、中高生以上の方

そんなあなたにオススメです。

ちなみに、本編は393ページになります。

僕の感想

デスゲーム系の作品を初めて読んだのですが、予想以上に面白かったです。

まず舞台が良かったです。
読み慣れている人でも、主人公たちが閉じ込められている土地を当てるのは難しいのではないでしょうか。

あとは、日々変化する主人公たちの描写が鬼気迫っていました。
僕が襲われているようで怖かったですね。

デスゲーム系の作品を観ると脱出を企てる登場人物が必ずいますが、その設定の回収もしっかりしていて、主人公達に逃げ場がないというのも良かったです。

というわけで、そろそろ今回の紹介を終わりたいと思います。

貴志祐介 角川書店 1999年04月
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