こんばんは、そうでない人はこんにちは、TATEです。
今回は角川文庫から販売されている、米澤穂信『愚者のエンドロール』を紹介させていただきます。

今作は『古典部シリーズ』の第二弾になります。
アニメだと1クールの後半にあたる内容です。

僕この辺りのアニメの内容って記憶に薄いんですよね。
とりあえず、『なんか文化祭の相談に乗っている』ぐらいの印象しか持ってませんでした。

そんな状態で今作を読んだわけですが、『なぜこんなに面白い内容を覚えていないのか、それこそがミステリーなんじゃないか』と自分に問いかけたくなるほど、僕には衝撃を与えた内容でした。

僕にはない発想で、ちょっと嫉妬しちゃいましたね。

あらすじ

「わたし、気になります」
文化祭に出展するクラス制作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされて死んでいた。誰が彼を殺したのか? その方法は? だが、全て明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した!

米澤穂信 愚者のエンドロール 角川文庫 裏表紙より

千反田えるというのは古典部シリーズのヒロインで、『気になったことは解かないと気が済まない』という、すごく面倒な性格の持ち主になります。

その千反田が映画の犯人が気になると言い始めたのでさあ大変です。

とある事情で映画の脚本を書いた人間にオチを聞き出せないので、奉太郎たちは自分たちの力で納得のいくオチを当てはめます。

しかし、相手は先輩たち。
なかなか納得のいかない攻防が続きます――。

冒頭

ログナンバー00205
名前を入れてください:本当に、どうしようもないのか?
まゆこ:ごめんなさい
名前を入れてください:このままだとお前は悪者だ。それでも?

米澤穂信 愚者のエンドロール 角川文庫 p.7より

チャットのやりとりで物語が始まります。

映画の脚本を書いた人とのやりとり、奉太郎の姉とのやりとり、千反田えるとのやりとりの三つがあります。

このあと正式な依頼で映画内の事件を推理するわけですが、古典部はそういうことをする部活ではありません。

全ては好奇心旺盛な一人のせいです。

どんな人にオススメ?

  • アニメ『氷菓』を観た
  • 日常・青春ミステリーが好き
  • 複数探偵による多重解決の作品が読みたい
  • 学園物で読みやすい作品なので、小説に慣れていない中高生の方

そんなあなたにオススメです。

ちなみに、本編は253ページになります。

僕の感想

正直『本物の脚本よりも、奉太郎が考えた脚本の方が良い』と思いました。
しかし、それは途中までの感想。

ラストまで読むと『奉太郎の探偵としての地力の高さ』が窺い知れます。
真相に近付いていく奉太郎はカッコ良いのです。

あとは、作中にちょくちょくギャグが出てくるんですよね。
冒頭のチャットのやりとりで、誤字を使って高校生らしさを演出しています。

それが『学生』って感じがして好きでした。

というわけで、そろそろ今回の紹介を終わりたいと思います。

米澤穂信 角川書店 2002年08月
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