こんばんは、そうでない人はこんにちは、TATEです。
今回は宝島社文庫から販売されている、武田綾乃『響け!ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏』を紹介させていただきます。

今作はアニメ『響け!ユーフォニアム2』の原作になります。
アニメ一期の『響け!ユーフォニアム』を観た人なら、続けて二期である今作の話も観たのではないのでしょうか。

二期とは言っても前半の鎧塚みぞれの話が今作の内容になります。
アニメはキャラクターが勝手に動いて喋ってくれるので、それはそれで良いのですが、やはりアニメにはない良さが小説にはあるんですよね。

だからと言って、小説が優れているという話ではありません。
アニメも小説も漫画も、全て素晴らしいという話です。

ちなみに僕は、アニメを観て高坂の心の強さに惹かれました。
僕も特別になりたいものです。

あらすじ

新しく赴任した滝昇の指導のもと、めきめきと力をつけ関西大会への出場を決めた北宇治高校吹奏楽部。全国大会を目指し、日々練習に励む部員のもとへ突然、部を辞めた希美が復帰したいとやってくる。しかし副部長のあすかは頑なにその申し出を拒む。昨年、大量の部員が辞めた際にいったい何があったのか……。

武田綾乃 響け!ユーフォニアム2北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 宝島社文庫 裏表紙より

あらすじだけを読むと『その希美って子をさっさと復帰させればいいじゃん』と思ってしまうのですが、そこには彼女たちの複雑な人間関係があり、『はいそうですか』と言えない状況にあるのです。

まず、今作のメインキャラクターである鎧塚みぞれは北宇治高校吹奏楽部で唯一のオーボエ奏者になります。
彼女は希美に対してトラウマがあり、希美を見ると精神的に病んでしまうので、副部長であるあすかは拒み続けるのです。

この人間関係をどう解いていくのか。
それが今作の見所ですね。

冒頭

コンクールってなんだろう。
答えのない問いかけを、口のなかで独りごちる。シートベルトは外さないまま、みぞれはこっそりとローファーから足を引き抜いた。人差し指を布と皮膚との隙間へと沈み込ませ、そろりとソックスを脱ぎ捨てる。

武田綾乃 響け!ユーフォニアム2北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 宝島社文庫 p.9より

なんだか妖艶な雰囲気を纏ったシーンから始まりますが、これは鎧塚みぞれと希美が仲良かった頃の、コンクールの帰り道の出来事になります。

第一巻の冒頭も久美子と麗奈のコンクールについての会話から始まりますし、今作も似たような会話で物語が始まります。

どんな人にオススメ?

  • アニメ『響け!ユーフォニアム2』を観た
  • 青春小説が読みたい
  • 吹奏楽部だった
  • 人間ドラマが見たい
  • 心が熱くなる部活物なので、現役学生から当時の思い出を持つ大人まで

そんなあなたにオススメです。

ちなみに、本編は321ページになります。

僕の感想

僕はアニメを観てから今作を読んだのですが、『アニメと内容は同じか』が最初の感想でした。
悪い意味ではなく、同じで安心した、というのが正直なところです。

もちろん細かい心理描写は小説であるこちらの方が上なので、僕はアニメよりも原作である小説版をオススメしますよ。

アニメは音楽が聴けますし客観的に人間ドラマが観られて面白いのですが、小説はもう一歩深く潜り込めるんですよね。
アニメは勝手に進みますが、小説は自分で歩を進めます。
読者は自分から物語の世界に入るので、キャラクター達に感情移入がしやすいのかもしれません。

ちなみに、このアニメを観て『楽器を弾いてみたい!』と思って、なにを血迷ったのかエレキヴァイオリンを買ってしまいました。
そして痛感しました。

楽器初心者に独学は無理や……

というわけで、そろそろ今回の紹介を終わりたいと思います。

武田綾乃 宝島社 2015年03月
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