こんばんは、そうでない人はこんにちは、TATEです。
今回は新潮文庫から販売されている、知念実希人『天久鷹央の推理カルテ ファントムの病練』を紹介させていただきます。

今作は『天久鷹央の推理カルテシリーズ』の第二弾になります。
前作に引き続き、空気の読めない天才医師が謎を解決していきます。

今回も鷹央と小鳥遊の面白いやり取りが面白いですよ。

あらすじ

炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらない病気で……。

知念実希人 天久鷹央の推理カルテファントムの病練 新潮文庫 裏表紙より

今作も連作短編になります。

  • 1・甘い毒
  • 2・吸血鬼症候群
  • 3・天使の舞い降りる夜

この三作品が収録されています。

最初の『甘い毒』は、トラック運転手が毎日コーラを飲んでいたら意識障害に陥ったという話なのですが、端から聞けば『そんなの毎日飲んでいるんだもの健康に悪いわな』と思うところですが、それでは統括診断部は務まりません。

冒頭

八畳ほどの空間に電子音が規則正しく鳴り響く。
僕は直立不動のまま、正面を眺め続けていた。部屋の中心に置かれたベッドを取り囲むように、数人の男女が立っている。彼ら全員が、まるで痛みに耐えるように目を伏せていた。

知念実希人 天久鷹央の推理カルテファントムの病練 新潮文庫 p.7より

前作は小鳥遊優が病院を追われるかどうかという問題を抱えていましたが、今回は鷹央の心の弱さが問題となっています。

医師ならば誰でもは経験する『患者の死』を鷹央は経験したことがありません。
鷹央は普段強気に見えるのですが、空気が読めないので強気に見えるだけで、心は人一倍繊細な人なのです。

そんな鷹央はしっかりと『患者の死』を受け入れられるのでしょうか――。

どんな人にオススメ?

  • 医療が好き
  • 医療ミステリーが読みたい
  • 日常・青春ミステリーが好き
  • 読みやすい文章で身体という親しみやすい謎なので、小説初心者の中高生
  • 天久鷹央の推理カルテシリーズを読んだ

そんなあなたにオススメです。

ちなみに、本編は299ページになります。

僕の感想

今作も第一弾と同じような謎で面白かったです。
その中でも『甘い毒』は発想の転換で一番面白かったです。

今作は強い鷹央の弱いところが見られるので、ギャップ萌えするのではないでしょうか。
まあ、鷹央は正論を空気を読まずに発言するので強く見えるだけで、元々は弱いんですけどね。

鷹央の成長が見られる一冊で、今後も二人の躍進を見たくなるエピソードでした。

というわけで、そろそろ今回の紹介を終わりたいと思います。

知念実希人 新潮社 2015年02月28日
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