こんばんは、そうでない人はこんにちは、TATEです。
今回は双葉文庫から販売されている、湊かなえ『告白』を紹介させていただきます。

湊かなえと言えば『イヤミスの女王』として有名ですよね。

イヤミスという単語を知らない方に簡単に説明すると、『嫌な気分になるミステリー』です。
略して『イヤミス』ですね。

嫌な気分になるなら読みたくない?
いやいや、イヤミスの醍醐味は『救われない話』にあるのです。

世の中には一定数の『バッドエンドが好き』な人種がいます。
そのような人に好まれるような救われない話なだけで、ミステリーとしては至って普通の内容となっています。

みんな不幸。
そんな小説があっても良いとは思いませんか。

あらすじ

「愛実はしにました。しかし、事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」
我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。

湊かなえ 告白 双葉文庫 裏表紙より

語り手が『告白』をするかのように、愛実を巡っての顛末を語ります。

少しずつ明かされる真実に隠された事実。

誰が愛実を殺したのでしょうか?

冒頭

牛乳を飲み終わった人から、紙パックを自分の番号のケースに戻して席に着くように。
全員飲み終わったようですね。

湊かなえ 告白 双葉文庫 p.9より

今作の面白いところは、地の文が台詞になっているところでしょうか。

普通なら「」が付くところなのですが、読者(生徒)に語りかける地の文なので、あえて付けていないのだと思います。

ある意味二人称小説のような感じですね。

自分が問いかけられているような感覚に陥るので、面白い試みだと思います。

どんな人にオススメ?

  • イヤミスに興味がある
  • 変わったミステリー小説が読みたい
  • 実写映画『告白』を観た
  • みっちりと詰まった文章なので、高校生以上の方

そんなあなたにオススメです。

ちなみに、本編は300ページになります。

僕の感想

僕はイヤミスという言葉に惹かれてこの本を手にしました。

僕は嫌な気分にはならず、それどころか楽しい気分になりました。
他に類を見ないミステリー小説だったんですよね。

冒頭の入りから伏線の組み方まで、『この先どうなるのだろう』というドキドキでいっぱいでした。

ミステリーというよりもサスペンスの方がしっくりくるかもしれませんが、一応『イヤミス』という単語が生まれているので、ミステリーとして扱いますが、謎要素は薄いように感じました。

しかし、物語の本質は『彼、彼女の告白』なので、謎はどうでも良いのです。

告白を聞くことで何が起きていたか判りますし、読了後はミステリー小説の在り方が心の中で変わるかもしれません。

というわけで、そろそろ今回の紹介を終わりたいと思います。

湊かなえ 双葉社 2010年04月
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