こんばんは、そうでない人はこんにちは、TATEです。
今回は小説における人称についてお話したいと思います。

人称とは

『人称』って単語はあまり馴染みがありませんよね。

要は、『人を呼ぶ時の立場の違い』です。

自分が自分を呼ぶときは『一人称

他人が自分を呼べば『二人称

自分が他人を呼べば『三人称

もう少し詳しく話してみましょう。

一人称とは

一人称とは

  • うち
  • 吾輩
  • 拙者

など、『自分自身の呼び方』になります。

これを小説に当てはめると

例→仕事に疲れた僕は夕食を作るのが面倒で、近所にあるラーメン屋で食事を摂ることにした。今朝降った雪は夕方になっても溶けてはいない。僕が行ったラーメン屋は一笑という店だ。禿げ上がった頭が眩しい店主は常に笑顔を振りまいている。その笑顔に僕の疲れきった心は氷解する。そして、ラーメンを食べることで体も熱を取り戻すのだ。

という書き方になります。

最近寒いですしラーメンが食べたいなあ、なんて考えながら書いてみました。

一人称の特徴は

  • 自分視点なので感情移入がしやすい。
  • 自分視点なので読みやすい。
  • 自分(主人公)の知識以上の専門用語は出てこない。
  • 自分の視界に入ったものしか認知できない。

という点が上げられます。

二人称とは

二人称とは

  • あなた
  • きみ
  • お前
  • 貴様

など、『他人の立場であなたの呼び方』になります。

これを小説に当てはめると

例→心底疲れきった顔をしたあなたは、近所にある一笑にラーメンを食べに行くことにした。今朝降った雪は夕方になっても残っていて、あなたは自分を抱くように歩いた。一笑の暖簾をくぐったあなたの目に入ったのは、店主のつるりとした禿げ頭だ。それから、店主から笑顔をかけられる。その笑顔にあなたの心は洗われるのだ。そして、ラーメンを食べて体を温めた。

という書き方になります。
あくまで視点は目の前の人間なので、読者は説明を受ける形になります。

二人称の特徴は

  • 一人称よりも物語に入り込むことができる。
  • 物語の人物に直接話しかけられているように感じる。
  • 二人称の小説が少ない。

という点が上げられます。

二人称の小説は書くのが難しいため少ないのですが、一人称や三人称とは違った面白さがあるので、あとでしっかりと紹介していきます。

三人称とは

三人称とは

  • ○○君
  • ○○さん
  • 彼女

など、『第三者から見た呼び方』になります。

これを小説に当てはめると

例→仕事に疲れたTATEは夕食を作るのを諦めて、近所にあるラーメン屋に行くことにした。今朝降った雪は夕方まで残っていて、TATEの後ろを歩いているサラリーマンは転ばないように足腰に力を入れているようだ。ラーメン屋は一笑という名前で、そこの店主の頭は禿げ上がっており、トッピングの煮卵によく似ている。一笑の店主は常に笑顔を振りまき、TATEの心に安泰をもたらした。そして、ラーメンを詰め込まれた胃袋には満足をもたらす。

という書き方になります。

三人称の特徴は

  • 全体が見渡せる
  • 自分の知識以上のことを書いても良い
  • 自分の背後のことでもわかる

という点が上げられます。

三人称単視点と三人称神視点の違い

三人称には二種類あります。

ゲームのように主人公の後ろの視点(三人称単視点)』と『人形遊びのように、上から全体を見渡す視点(三人称神視点)

なにが違うのかというと、普通の三人称だと自分の周りのものしか描写されません。しかし、神視点だと、自分の周りのもの以外も描写されます。

例(三人称単視点)→ラーメンを食べながら窓の外を眺めていると、雪がしんしんと降ってきた。外で歩いているは大変そうだ。

これを神視点にすると

例(三人称神視点)→ラーメンを食べながら窓の外を眺めていると、雪がしんしんと降ってきた。外を歩いているサラリーマンは舌打ちをしながら、白く敷かれた絨毯に足跡を残していった。

のようになります。

神視点は言葉通り、神の視点なので、登場人物の言動が全て描写することができます。

最後に

人称のなにが重要なのかというと、ミステリー小説だとトリックに直結することがあります。

あとは、読みやすさが全然違います。

小説を読み慣れていない人は一人称小説がオススメです。
変わり種を読みたい人は二人称小説がオススメです。
小説に抵抗がない人は三人称小説がオススメです。

では、今回はここまで!